どのくらいの画素数が必要?
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カメラの進歩とともに画素数はどんどん増えてきてます。
一時期は2000万画素代で少し停滞してましたが、最近は4000万画素、6000万画素のカメラまで出てくるようになりました。
「ぶっちゃけそこまで画素数いらんよ」
という人も多いと思います。
では、実際僕らが写真を鑑賞するときに必要な画素数とはどのくらいなのでしょうか?
各メディア・デバイスに対して見てみましょう。
デジタルデバイスに必要な解像度

PCディスプレイ(Full HD)の場合
パソコンでそこそこ良いディスプレイの場合。
EIZO FlexScan 23.8インチ
このあたりは写真や映像をやってる人間にはいいですよね!
このモニターはフルHDで1920×1080というサイズになります。
長辺が1920なので、250万画素程度の写真で最高画質になりそうです。
※計算方法
1920 : 短編 = 3: 2
短編 = 1280
1920 ✕ 1280 = 約245万画素
僕らが一般的に使用しているディスプレイの場合、300万画素もあれば十分ということが言えます。
ディスプレイ(4K)の場合
また最近はより高解像度の4Kディスプレイも出てきました。
EIZO 4K UHD ColorEdge CS2740-BK
さすがにめちゃくちゃ高いですが、将来的には4Kモニターが主流になっていくと思います。
このモニターの解像度は3840×2160となります。
長辺が3840なので、約980万画素程度の写真で最高画質になりそうです。
スマートフォンの場合
大きいスマートフォンの代表格といえば
iPhone 11Pro MAX
です。
こちらのディスプレイ解像度は1242×2688というサイズになります。
長辺が2688なので、約481万画素程度の写真で最高画質になりそうです。
プリントの場合

プリントの場合は少しややこしいですね。
ここではA3にプリントしたときのことを考えてみましょう。
カラー写真をプリントする場合は360dpiもあれば十分かと思います。
この辺参照
https://www.epson.jp/manual/v/vz_3.htm
A3に360dpiで印刷をした場合を考えます。
A3の長辺は約16.5インチです。
16.5インチ ✕ 360dpi = 5940px
長辺が5940なので、約2352万画素程度の写真で最高画質になりそうです。
またプリントの場合
「A3より大きい紙にプリントする場合、もっと画素数がいるんじゃない?」
と言われるかもしれません。
しかし、プリントの場合は
「プリントサイズが大きくなると鑑賞距離が離れる」
ことになるので、実はそこまで解像度は必要なかったりします。
はっきり言ってA3の360dpiもちょっと過剰品質だと思います。
結局必要な画素数は?

各デバイスによる「必要な画素数」を見てきました。
もちろん、ディスプレイの場合は「拡大」が出来るので、拡大時の画質も保証するとなるともっと高い解像度が必要になります。
等倍で見ることを前提にした場合、仮に4Kモニターで表示させる場合でも、1000万画素あれば十分ということです。
またプリント時にかなりかなり解像度にこだわっても、2300万画素程度で十分ということが言えます。
まとめ

このように写真を鑑賞するほとんどの場合で、1000万画素程度あれば十分であることがわかりました。
それでも高画素機を使うメリットを上げるとすると
- トリミング(クロップ・デジタルズーム)出来る
- 高画素のものから圧縮することによりシャープな写真が出来る
(ダウンコンバート)
が挙げられるかと思います。
このあたりを踏まえて、
「自分に必要な画素数はこのくらいだ」
と理解しておくことで、無駄に高価なカメラを買うことはなくなります。
無駄遣いをしないよう、ちゃんとした知識をつけていきましょう。