Foveon特許切れに伴い、各社積層型センサーを出す可能性

Foveon特許切れに伴い、各社積層型センサーを出す可能性

Foveon特許切れに伴い、各社積層型センサーを出す可能性

2020/01/23
日経XTECにソニーの新型センサーの話題が載っていた。
(一部有料記事)

ソニー、新型センサーで怒とうの「業界初」3連発

この中で気になったのが
有機膜利用の新型センサー
である。

このセンサーはどうやら「積層型」のイメージセンサーとのことである。

積層型イメージセンサーとは

少しイメージセンサーのお勉強をしよう。

まず大前提としてイメージセンサーというのは
「光の強さ」
しか測定することができない。
つまりセンサーでは
「色」
は測定できないのである。

このためカラーの写真を撮影するためにはセンサーの前にカラーフィルターを設置し

  • 赤色(R)の強さ
  • 青色(B)の強さ
  • 緑色(G)の強さ

をバラバラに測定。
画像処理エンジンによりそれらを合成し、写真を生み出している。

現在デジタルカメラに搭載されているイメージセンサーで主流なのは「ベイヤー型」と言われるもので、センサー上のRGBを捉える画素が平面に配置されている。

積層型はこのRGBを捉える画素を光の進行方向に積み重ねている。

左がベイヤー型、右が積層型
このような「画素」がたーくさん並んでイメージセンサーが形成されてる。

ベイヤー型のセンサーはその構造上どうしてもRGBを捉える位置がずれるので偽食やモアレというものが発生しやすい。
それに対して積層型はRGBを同じ位置で捉えるため偽食やモアレは発生しない。

また受光部を縦型に配置するため、同じ面積、同じ画素ピッチのセンサーを作った場合、解像度を約2倍程度高めることができる。

積層型センサーといえばシグマのFoveonセンサー

積層型センサーといえば有名なのがシグマのFoveonセンサーである。
Foveonセンサー搭載のカメラもたくさんリリースされている。

先に記載した通り積層型センサーのメリットは大きい。
しかし、積層型のFoveonセンサーは必ずしも使い勝手は良くなかった。
例を上げると

  • 高感度がダメ
  • ノイズが多い
  • RAW現像がほぼ必須(しかも難易度高い)

などなど、使いこなすにはなかなかの技術が必要だった。

しかし繰り返しになるが、構造上の物理的メリットも非常に大きく、
「Foveonセンサーでしか出せない写真」
というのは確かに存在していた。

2019年10月12日 Foveonセンサーの特許が切れた

メリットが多い積層型センサーのカメラをシグマ以外が出してこなかったのはシグマが保有していた「特許」の力が大きいと言われている。

実際シグマ以外のメーカー(ソニー、キヤノン、富士フイルム等)も積層型センサーに関する特許を出している。
このことから各社「積層型センサーの開発」は進めているということがわかる。
しかしやはり「製品化」というところにおいてはシグマの特許が邪魔をしていると言われている。

そんな中、実は2019年10月12日シグマのFoveonセンサーに関する特許が切れた。

シグマの特許は 1999年10月12日に認定をされており、特許は20年で消滅する。

シグマは2018年には
「2019年中にFoveonセンサーのフルサイズカメラをリリースする」
と言っていたが、センサー開発の遅れにより2020年へと計画を修正している。
特許切れの観点からもなんとしても2019年中には出したかったのだろう。

そんな中、SONYが積層型センサーに関する発表を行った。
当然特許が切れた今、シグマ以外のメーカーから積層型センサーを搭載したカメラが出る可能性は大いにあるのだ。

シグマがFoveonセンサーで課題にしていた点を他のメーカーが克服してくる可能性も十分にある。

ひょっとしたら近いうちにデジタルカメラ市場は積層型センサーのカメラばかりになるかもしれない。
そうなると余計に
「センサーを開発していないカメラメーカー」
は厳しくなるのではないだろうか?

YouTube動画はこちら

今回の内容を動画で解説してます。

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