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【解説】初心者こそ普段遣い! マクロレンズとは

【解説】初心者こそ普段遣いしよう! マクロレンズの特徴

みなさんはマクロレンズって持ってますか?
僕が持っているマクロレンズはこちら

かなーり昔に買ったやつですが、今でも商品撮影をするときはちょくちょく出番があります。

買った当初はよくこれで「ポートレート」を撮ってました。

マクロレンズでポートレート撮るの?

そう、マクロレンズはレンズの特徴的に
「柔らかいボケ」+「ピント面がシャープ」
で設計されていることが多く、そのレンズ傾向がポートレートに合ってたんですね。

今は仕事として撮ることも多くなってきたので、ちょっとお高いレンズ

人物撮影ではほぼこちらを使うようになりました。

ただやはり初心者の方がいきなり単焦点で20万近くするレンズはきついと思うので、お安いマクロレンズもおすすめです!

今回はそんなマクロレンズの特徴を見ていきましょう。

マクロレンズとは

マクロレンズとは
「被写体に寄れる」
レンズです。

最短焦点距離が短く、被写体に寄れるため、被写体を大きく写すことができます。

ちなみに、上記Nikon 105mm F1.4は20万のレンズですが、最短焦点距離は1mです。
1mというのはポートレートで困ることはほぼ無いのですが、ブツ撮りなどでは遠すぎます。
105mmだからといって、商品を大きく撮ることはできないのです。

それに比べて4万円のTAMRON 90mm F2.8は30cmまで寄ることができます。

TAMRON 90mm F2.8の方は「等倍マクロ」と言われ、被写体のサイズをそのままセンサー面に映し出すことができます。

普段遣いをしていて「ちょっとおしゃれな小物を撮りたいな」となったとき、寄り過ぎてピントが合わない経験は無いですか?
マクロレンズだとかなり寄ることができるので、そんな心配も皆無。
そういう観点からも、初心者の方がマクロレンズを普段遣いするのはおすすめです。

もちろん、マクロレンズだからといって遠くのものが撮れないわけではないです。
普通に遠距離のものも撮影できます。

長所

柔らかいボケ+ピント面がシャープなレンズ設計

先程も言いましたが、
マクロレンズは「柔らかいボケ」+「ピント面がシャープ」という設計がされているものが多いです。

最近は背景がきれいにボケた写真が流行ってますから、今こそマクロレンズの出番ではないでしょうか?

このあたりはレンズによってかなり雰囲気が異なるので、実際に撮影された写真を見てレンズを選びましょう。

背景をぼかすテクニックとしてはこちらを参照

https://blog.kenchiro.com/2020/boke/

めっちゃ絞れる

物撮りでも使うことが多い、マクロレンズ。
商品撮影などでは商品全体にピントが合ってないといけません。
カメラと被写体の距離が近くなると背景がボケやすくなるため、普通のレンズでは商品全体にピントを合わせるのが困難になります。

そこでマクロレンズはめちゃくちゃ絞れるように設計されています。

Nikon 105mm F1.4の最大絞り値が「16」なのに対し
TAMROM 90mm F2.8の最大絞りは「64!」

ここまで絞れば被写体との距離が近くても、ピント面を深くすることができます。

※注意!
ただし、マクロレンズは被写体との距離に応じてF値が変わるものがあります。
TAMROM 90mm F2.8も被写体との距離が近ければF64まで絞れますが、
遠くなるとF32が限界値になります。

短所

上記のように使い勝手のいいマクロレンズですが、
短所というか少し気をつけなければいけないところがあります。

AFが迷ったり遅い場合がある

マクロレンズは
数センチ から 無限遠 まで幅広くピントを合わせることができます。

このため、フォーカスを合わせる際に時間がかかる場合があります。
最近のレンズはかなりマシにはなってきましたが、
ミラーレス全盛期になって「コントラストAF」を採用している機種などは
(ボケすぎて画像解析ができないため)AFが遅くなってしまうこともあります。

そんな問題を解決するのが

AFリミッター

マクロレンズのいくつかにはついている機構で、ピントを合わせる距離を制限できます。
「今はそんなに近くのものは撮らへんなー」
と思ったときは、無限遠に近いところでのみAFが作動するように制限をかけられるのです。

これにより、普通のレンズと変わりないAFスピードを維持することができます。

まぁ、このリミッターを忘れてて
「あれ? 近距離でピンと合わへん」
とかなったりするんですが……

後は、マクロレンズに限ったことではないのですが、望遠レンズで被写体によると被写界深度が浅くなります。
つまりピントを合わせるのが非常に難しく、手ブレでピント面がずれたりもします。

場合によっては三脚を使うなど工夫が必要になりますね。

おすすめマクロレンズ

SIGMA 70mm F2.8

まさに「柔らかなボケ」+「ピント面のシャープさ」で設計されているレンズ

Nikon 40mm F2.8 (APS-C)

まさにユーティリティーレンズ。
普段遣い、スナップ撮影に万能なレンズ。

Nikon 105mm F2.8

本格的なマクロ撮影をしたい場合はこちら!

Canon 35mm F2.8 (APS-C)

キヤノンの普段遣いができるマクロレンズです。
なんとLEDライトが内蔵されており、マクロ撮影時でも被写体を照らせます。
発売時に話題になりましたが、どんな感じなのかなぁ?

まとめ

そんなこんなで非常に使い勝手のいい「マクロレンズ」
ポートレートを撮る人や日常スナップで使うのにも便利で、
特に初心者の方にはユーティリティーなレンズになると思います。

サードパーティー製のものでしたらかなり安価で売ってたりもするので、次のレンズとして検討してみてはいかがでしょうか?

また皆さんのおすすめマクロレンズがあったら教えて下さい!

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  • この記事を書いた人

けんちろ

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34歳の時、うつ病でサラリーマンプログラマーを脱サラ。
➡人生諦めモード ➡ど素人からプロフォトグラファに転身
➡現在人生超ポジティブ!

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