おはようございます。
大阪でフリーカメラマンやってます、けんちろです。
ミラーレスで真価を発揮する一眼レフのレンズ
目次
世の中カメラと言えば「ミラーレス」な時代に突入してきました。
少し悲しい気もしますが、一眼レフの市場規模は徐々に縮小してきております。
ミラーレスカメラには様々なメリットがありますが、今回はその中で
オートフォーカス(AF)
の話をしたいと思います。
クソレンズがミラーレスで蘇る可能性
おっとのっけから汚い言葉を使ってしまいました。
今回はとある実験を行いました。
一眼レフ用レンズを「一眼レフ」と「ミラーレス」で撮り比べる
今回は2本のレンズを
- ニコン D5 (一眼レフ)
- ニコン Z6 (ミラーレス)
でそれぞれ撮影しオートフォーカスの検証を行いました。
まず1本目
ニコン AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED
ニコン純正の高級単焦点レンズです。
次、2本目
SIGMA Art 20mm F1.4 DG HSM
サードパーティであるシグマの20mm Artレンズです。
サードパーティとはいえ、シグマのArtラインのレンズなので高品質なものになります。
オートフォーカスの精度検証
今回は手作りの「AF検証装置」を使用してAFの精度を検証します。
これが手作りの「AF検証装置」
立ててある板でAFを実行します。
横に倒れているメモリにてピントがあっているか、またはどのくらいずれているのかを検証します。
結果
ニコン AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED
純正レンズの場合はこちら
ほとんど変わらないですね。
両者若干前ピンかなぁぁぁ?
って気もしますが、このへんは検証精度の問題でしょう。
上記写真はこちらからダウンロードできます。
https://30d.jp/mirror/868/photo/1
SIGMA Art 20mm F1.4 DG HSM
サードパーティー製のレンズではこちら
こちらは一眼レフ(D5)が明らかな前ピンですね。
一番きれいに出ないといけない「0」がちょっとぼやけてしまってます。
また「-3」くらいまでピントがあってる気がしますね。
上記写真はこちらからダウンロードできます。
https://30d.jp/mirror/868/photo/2
サードパーティー製レンズを一眼レフで使用するのはリスクがあった
このように、レンズには「個体差」があり、
「前ピン・後ピン」が発生する場合がありました。
純正レンズの場合は、このあたりの精度が非常に高く、一眼レフ機でも大きくピントがずれることはなかったのですが、
サードパーティー製レンズの場合は大きくずれることがありました。
「ピントマッチング」をすることもできるが……
この「個体差」によるAFのズレは、一応調整することが可能です。
ただ、色々と問題があります。
- 個人でやるには手間と労力がめちゃくちゃかかる。
- メーカーサービスに出す場合、1週間から2週間ほどカメラとレンズを預けなくてはいけない。
- 基本的に特定のカメラと特定のレンズをマッチングさせるしか出来ない。
複数のカメラ、複数のレンズを全部マッチングすることは出来ない。
つまりD5に合わせた場合、D810だと余計にずれてしまう。
ということが起こり得る。
ミラーレスカメラの利点
ミラーレスカメラの場合
オートフォーカスを動かく仕組みに「コントラストAF」が導入されています。
このため、実際の絵を見ながらピントを合わせられるため、理論的には「前ピン・後ピン」が発生しないのです。
詳しくはこのあたりで解説してます。
このため、ミラーレスカメラになると
「サードパーティー製のレンズ」を躊躇なく導入することができる。
といえます。
また純正レンズの場合でも更に制度の高いAFが可能になり、これからの「さらなる高画素時代」に対しては「ミラーレスカメラ」のほうに優位性があります。
まとめ
一眼レフカメラとミラーレスカメラで、オートフォーカスの精度を検証しました。
ミラーレスカメラの場合は「センサーが常に絵を確認出来ている」状態なので、レンズの自由度が増しますね。
これにより、
「一眼レフカメラではどうもイマイチだったなぁ」
というカメラが
ミラーレスカメラで蘇る
ということがあり得るわけです。
さらなるレンズ沼で遊ぶことができそうですね!