カメラが高画素の時代、積極的に「クロップ」しよう!

クロップとは?
一部のカメラには「クロップ」という機能があります。
フルサイズ機の場合は大抵「APS-Cクロップ」のような意味合いで搭載されています。
最近では一部のコンパクトデジカメでも「クロップ機能」を搭載しているものがあります。
以前こちらの記事を書きました。
センサーサイズにより、写真の「画素数(解像度)」と「画角」が変わるというものです。
クロップ機能というのは上記の応用で、
センサーの一部だけを使用する事により、写真の画角を変える機能
といえます。
例を上げると
フルサイズのカメラに50mmのレンズを付けている場合に、APS-Cクロップ機能を使うと、75mmの画角の写真を撮影することが出来る。
という感じです。
静止画の場合

静止画の場合クロップ機能を使うと「画角」が変わるとともに、
「画素数」が減少します。
センサーの一部を使用するので当然ですよね。
例を上げると
4000万画素のフルサイズセンサーを持つカメラをAPS-Cクロップ機能を使用し撮影すると
約2666万画素
の写真ができあがります。
イメージとしてはフルサイズで普通に撮影した写真を、現像ソフトで中央だけトリミングする感じです。
だいぶ画素数が削られますね。
動画の場合

さて、動画の場合はちょっとややこしいです。
またカメラの機種によって違う動きをしています。
ここではNikon Z6の動きを見ていきます。
Z6で4Kの動画を撮影する場合
Z6のセンサーサイズは6048×4024ピクセルの約2450万画素です。
ちなみに16:9の4K動画に必要な画素数は3840×2160の約830万画素です。
Z6で4K動画を撮影する場合、まずセンサー全域の約2450万画素で露光します、それをカメラ内で4Kの画素数(約830万画素)へ変換し記録します。
このように
「高画素で撮影」しといて「4Kに変換」することで、より高画質な4K動画が撮影できるのです。
(ダウンコンバートなどと言ったりします)
さて、これをAPS-Cクロップで撮影したらどうなるでしょうか?
Z6のセンサーをAPS-Cクロップしたときの画素数は3936×2624の約1032万画素です。
このサイズで撮影して4K動画に変換し記録されます。
そう、APS-Cクロップしてもまだ4Kより画素数が高いので、解像度的には問題がないのです。
なので動画の場合はAPS-Cクロップをしても解像度の欠損は存在しないということになります。
まとめ

カメラの「クロップ」機能というのは、どんなレンズを使ってても簡単にズームをすることが出来るので、うまく使えば非常に便利です。
実際、僕はフルサイズ機に「単焦点レンズ」をつけといて、
「クロップ機能を使って画角に変化をつける」
ということをよくやります。
単焦点の高画質感を活かしながら、気軽に画角を変えられるので、ものすごくおすすめです。
また動画のときは解像度の劣化がないため、写真のときよりもクロップ機能を積極的に使えます。
仕事のときなど、24-70mmのレンズを付けておいて
「ここぞ!」
というときにクロップ機能を使い、表情のUPなんかを撮影したりします。
みなさんも是非「クロップ機能」を使って、表現に幅を持たせるチャレンジをしてみてください。