2019年
僕は正直「これ以上カメラは進化しないのではないか」と思っていた。
概ね必要十分な昨日は揃ってしまい、画素数に関しても
「2000万画素くらいが一番取り回しが良い」
という風潮になってきていた。
しかしながらSONYがα7RIVをリリース。
画素数は驚きの6100万画素
機能面としても「瞳AF」等、メカとしてのカメラからソフトとしての機能進化をするようになってきた。
おそらくこれからも進化のスピードは鈍くなるかもしれないが、カメラはどんどん進化していくのだろう。
そんな中、FujiFilemのX-Pro3という機種もリリースされた。
こちらはなんと通常は「背面の液晶が隠れている」というものだ。
デジタルカメラ誕生後、
「撮影」→「プレビュー確認」→「撮影」→「プレビュー確認」
という工程が一般的になってきたが、今一度それを見直しましょうという提案である。
フジフイルムのページには
唯一無二で革新的。写真の喜びが蘇る。
フジフイルムX-Pro3 webサイト
と書かれている。
つまりフジフイルムとしては「写真の喜びが失われているでしょ?」と言っているのである。
当然普通に考えれば、背面液晶が通常隠れてしまっているのは「使いにくい」
でも、その「使いにくい」が喜びになるということである。

もうこうなってしまうと、カメラに興味がない人にとっては「???」となる。
「なんで最新機種なのに、使いにくくなってるの?」
しかし、これがカメラをよく使ってる人なら「なんとなしに」わかってしまうのである。
2020年
おそらくカメラは自分の撮影スタイルで選ぶ時代になる。
より使いやすく最短の道のりで目的の写真を撮るカメラ
撮影工程自体に意味をもたせて、余白にクリエイティブを見出していくカメラ
フイルムなのかデジタルなのか?
ひょっとしたらスマホがあなたの撮影スタイルにはあっているかもしれない。
などなど、「カメラ」と「撮影スタイル」がリンクするようなカメラを選んでいく必要がある。
今までは「最新のカメラ」を買っておけばだいたい満足で刺激的だったのが、自分の撮影スタイルを見つめ直し、真に「使いたい」と思えるカメラを考える必要がある。
2020年は年明け早々、一眼レフの楽しそうなカメラも発表された。
今年もますますいろんなカメラが出て僕たちを悩ませてくれるのだろう。
悩んでいるときが一番楽しい。